夫婦写真散歩のススメ

歩く速さで、街の新陳代謝や季節の移り変わりをゆっくり、丁寧に味わってみましょう。

東京の茜空

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毎朝、日の出前に起きる習慣もすっかり板につき、
身支度前にカメラを持って、何はともあれ、まずはベランダへ。
そんな行動パターンを取るようになりました。


墨東の冬景色は花鳥風月だけでなく、
空気の透明度のなかにも発見することができます。


キリッと冷えた空気のなか、
東の空を眺めると、
雲と地平線付近に顔を出した朝日が
時にはこんな美しい光景でこころを癒してくれます。

墨東の朝焼け

地平線から上る朝日に雲のシルエットが映し出されるわずかなひと時を記録できました。
目で見た不思議な色味、そのまぶたの記憶を可能な限り忠実に再現するため、
フォトレタッチソフトも使っています。

早起きの習慣が身に付き、写真撮影という目的があると寒さも忘れる。
「早起きは楽しい」こんな風に明らかに意識が変わります。
この変化が楽しいんです。
変われない、譲れないではなくて、素直に変わっていくこころの動きが。

これは瑠璃色という言葉がすぐに浮かんだある朝の光景

かつしかハープ橋夕景スケッチ、羽田空港方向にレンズを向ける。

首都高速道路、荒川沿いを湾岸方面に向うとこの美しい橋に遭遇します。

日没後のわずかな時間に空を染める茜色(深緋)、黄金色。
夕暮れ時、空は刻々とその色を変え、日々の慌しさから心を解き放ち、
気付くとしばし見とれることもあります。


日没後すぐの時間帯を英語ではマジックアワー(Magic hour)、
もしくはGolden hourと言うそうですが、
日本語に置き換えるとき、ふさわしい言葉といえば、
やはり「薄暮」「黄昏」「逢魔時(おうまがとき)」あたりでしょうか。


私には「夕映え、あかね空」という方がこころにしっくり沁み込んでくる気がします。


夕暮れ時にカメラを空に向ける、普段はなかなかそんな余裕もないのですが、
時折コンデジを持っていることがあると10分程度無心で空を眺めることもあります。


こころが動く、写真を撮る、歩く。
一瞬の輝きを記録したいその意識と習慣が一枚の写真になるというわけです。

墨東夕映え、あかね空

たとえば、季節の行事、神事もそれはぜひ記録にとどめたい、そんな意識からこんな一枚も。

蔵前、鳥越神社 とんど焼き


地方によってはどんど焼きどんどん焼きなど呼び名も微妙に異なるそうですが、
皆さんの故郷ではいかがでしょうか?

こういう行事に積極的に参加することで、
竹竿から垂らして焼くお餅もお正月の楽しい記憶になります。


炎のなかで白いお餅が焼かれている光景、焼く加減がなかなか難しいようです。

蔵前、鳥越神社のとんど焼きはテレビカメラ、プロ・アマチュア問わずカメラマン、
携帯電話での撮影で大混雑ですが、のんびりしたこころで待つとシャッターチャンスはやってきます。
準備だけは怠らず、慌てず、騒がずといったところでしょうか。


では混雑を避け、東京の夕映え、あかね空を撮影する穴場スポットをひとつご紹介しましょう。

船堀タワー

都営新宿線船堀駅から徒歩1分、駅前にある高さ115mのタワー。
JR総武線新小岩駅錦糸町から都バスも運行されています。
アクセス抜群の距離に船堀タワーはあります。(船堀駅バス停下車)

都内全域、空気が澄んだ日には富士山、筑波山赤城山
首都高速道路、東京タワー、東京スカイツリーかつしかハープ橋をはじめ、
東京湾から房総半島、千葉ポートタワー、レインボーブリッジと
360度の大パノラマが楽しめ、しかも展望室への入場は無料です。


三脚は使用不可ですので、手持ちで頑張りましょう。
写真撮影に夢中になり過ぎて、くれぐれも他の見学客に迷惑にならないようにご注意あそばせ。

船堀タワーからみる、富士山と東京タワー(夕景)


船堀タワーからみるレインボーブリッジ、葛西臨海公園大観覧車


日没後、手ブレとの戦いです。
とはいえ、神経質になりすぎず、こころに余裕をもってお楽しみください。
手ブレも表現にするという考え方もありますし。

船堀タワーは朝9時から夜9時まで開いてます。
まだ足を運んでいない方はぜひどうぞ。おススメです。

墨東散歩で見つけた小さな春

白梅、蝋梅、そして菜の花




意識が変わると行動が変わる。
写真を撮る楽しみに目覚めると行動範囲も広がりますし、
寒い冬でも、さまざまな光景に出会いたいという思いに突き動かされ、歩こうと意欲も湧いてきます。
多くの発見、気付きが楽しみに変わります。


人生は楽しむためにある、
最近そう思うようになりました。以前より強く。
気付き、発見を楽しむために、さあ、また歩こう。

日本の色辞典 (染司よしおか日本の伝統色)

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源氏物語の色辞典 (染司よしおか日本の伝統色)

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