夫婦写真散歩のススメ

歩く速さで、街の新陳代謝や季節の移り変わりをゆっくり、丁寧に味わってみましょう。

直江兼続の「愛」と出会う。

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noir5552009-07-22


世間は3連休、学生さんたちは夏休みに突入。

小生、かねてからのお招きをある団体から受け、
3日間新潟遠征(俗にいう顎足付き)と相成った。


18日(土)早朝、新幹線「とき」に乗り、浦佐に向かう。
一年ぶりの新潟行きである。

わが人生、新潟とは深い縁があり、訪問回数は軽く二桁を超える。
旅も慣れたものである。特に新幹線が開通してからは…

2時間にも満たない時間で到着。

NHKの大河ドラマ天地人」主人公、直江兼続の生誕地。

上杉景勝もご当地出身。

有名なブランド米「南魚沼産こしひかり」の里。

ベースボール・マガジン社創立者、池田恒雄氏もご当地出身。
浦佐には大変立派な「池田記念美術館」もある。

さて、いろいろな箱物(会場)を行程前半二日間は雨のなか案内していただき、あれやこれや設備を拝見。

3日間異なる各種団体職員の方々にアテンドされた。

皆さん本来ならゆっくりしたい休日にも関わらず、しかも中日はどしゃ降りの雨の中、招待客として扱っていただき、心のこもった丁寧な歓待を受けた。

ひとつひとつの心遣い、本当に有難い。感謝感激とはこのこと。

一日移動会合、移動会合の労をねぎらわれ、夜は静かに山菜中心の食事。

まずビールで乾杯。ここでも直江兼続の「愛」に出会う。

蕗とさつまあげの煮物

ぜんまい、高野豆腐、自家製こんにゃく、野菜の煮物

岩魚の揚げ物

独活(うど)

山菜、舞茸の天麩羅とまたたび

お新香

美味い。もちろんお米も味噌汁も美味い。派手さはないがまごころがある食事だった。
これ以上のご馳走はないと思えるくらいの丁寧な味わい。
いただくことだけでも有難いと素直に思える素晴らしい料理でした。


行程最終日は見事な晴れ、真夏の陽射しに誘われて普光毘沙門堂を訪ねてみた。
天保年間に立てられたという立派な山門。



毘沙門堂本堂

普光毘沙門堂訪問は二度目。
大河ドラマ天地人」効果と地元の祭り開催日と重なって、境内もお堂周辺もとてもにぎやかであった。


さて浦佐駅には昭和の大政治家「田中角栄氏」の銅像もある。
角栄氏ほど銅像が似合う人もいないのではないか…私はそう思う。


総理大臣といえば、麻生太郎氏が今や専ら批判の矢面だが、
人はわずかなテレビ報道や雑誌、新聞の報道をもとに人物そのものの良し悪しまで臆面もなく語る。


実際に会ったこともなければ、会話すらしたこともない人物を無限に論評する。

ニュースキャスターやワイドショーの安っぽいコメンテーターの受け売りであったとしても、
あたかもそれが自分オリジナルの意見であるかのように論評し、非難する…。


忘れてはいけない。報道も商売であり、あたかも正義を装ったかのようにみせるが、当然偏りはある。

そこに愛はなく、偏向と浅薄な理解が透けてみえる。
この事実をしっかり認識しておかないと判断を誤ることになる。

残念なことだが、これは厳然たる事実だ。


歴史上の人物についてもしかり、直江兼続の資料がほとんど発見されていない時期のことまで、
正確に理解しているかのように語る歴史マニアもいる。

今後直江兼続公も、大河ドラマ妻夫木聡くんの印象で語られたり、あれはドラマだからと片付けられたりもする。
悪戯好きなカウンターカルチャー方面の諸兄からはひたすら弄られる。



それにしても、そこに「愛」はあるのだろうか?

改めて問う必要もないか…。


情報過多のように思える情報化社会だが、玉石混交、必ずしも真実は明らかではない。

情報が充分だなどという錯覚を捨て、常に情報不足だという認識に立ち戻って、
正確なFact filingとしっかりと自分の頭で考える大切さを心の真ん中で意識していたい。



帰りの新幹線、東国原英夫宮崎県知事と同じ車両に乗り合わせる。
この方にはなぜか不思議と「愛」を感じる。清潔なオーラとともに。


田中角栄氏や麻生太郎氏も愛嬌を感じるが、自民党執行部の何人かにも、
また民主党幹部にもほとんど感じないのは何故だろう。


ふと政治家に必要な資質に、人としての愛嬌を重要な要素として、加えて考えたくてみたくなる。

愛嬌のない人間は面白くない。男も度胸だけでなく、愛嬌も必要だ。

良くも悪くも政治は人間の所業そのもの、倫理観、政策の中身はいわずもがな、度胸も愛嬌も無い人間に政治は任せたくない。


努力、根性、義理、人情。信義に厚い好漢出でよ。