慌しくすぎていく仕事三昧の毎日。
それでも忘れちゃならない心の栄養補給。
僕の場合は絶対音楽。ひたすら音楽、それはもう音楽。
というわけで、先週の金曜日行きましたよ、サイモンとガーファンクル。
東京ビックサイトから東京ドームに駆けつけカミさんと待ち合わせ。
その日の朝は忙しくすれ違ったので、真っ赤なワンピース姿にちょっとビックリ。
新婚旅行のときに来ていたものじゃないかぁ。
こういうことをちゃんと覚えている旦那なんですよ、我ながら。
あたしゃ、ちっとも偉くないけれど、高校生の時に穿いていていたジーンズが
いくつになっても穿けるように体型を維持している嫁さんの努力が一番偉い。
些細なことだと片付けず、忘れない。ちゃんと気づく。
わが夫婦にとってはこのボクの気付き、記憶力と能天気さが大事なんだな、これが。
それはさておき水道橋駅東口からJCBホールを抜けようとすると30代〜40代と思しき女性の波に遭遇。
JCBホールでは藤井郁弥(フミヤ)さんのファンクラブイベントに1,200人以上の行列。
盛り上がっていて何より、知り合いのミュージシャンの健在ぶりは何より嬉しい。
階段を上がり、ドーム正面。同世代や先輩世代の夫婦がいるわいるわ。
40代後半から60代と思われる夫婦、カップルの波。
東京ドーム初日はOld Friends/Bookendsがオープニングナンバー。
くぅ〜〜〜、渋い、たまらん。
満員のドーム。
観客の平均年齢は東京ドームで開催された音楽イベント史上かなり上位にランクされるほど高いんじゃなかろうか?
年月を重ね、風雪を共に乗り越え、二人で見に行くサイモンとガーファンクル。
いいじゃないですか、日本はいい国だ。
ちょっと控えめな盛り上がりからスタートするところなんて…たまりませんなぁ、これがまた。
このところ、数万人単位動員のライブといえば、仕事でX JAPAN、the GazettE、アリス九號などロック系のイベントにご招待されるなどで爆発的な盛り上がりに慣れっこの小父さんとしては若者同士のカップルにはない深い味わいがノリに現れていて、なんともうれしい。
夫婦っていいもんだ、思い出も共有してきた時間の長さ、深さが立ち居振る舞いというか佇まいというか、二人であるく姿に滲み出ていて、いいものです。
若い人もいずれ通る道。
あんまりわがまま言わず、小理屈重ねて、結婚なんてと変なポーズ決めたり、青臭い言い訳してないで、良いパートナー見つけて、婚姻届だしたら、過ごす時間を楽しんでみようよ、いいよ、二人で作る夫婦の歴史って。
良いときばかりじゃくてね、悪いときも病気のときも、いろんな坂を上ったり下りたり、一緒に泣いたり、笑ったり、怒ったり、喧嘩したり、どんなときも二人で歩く。許すことも許されることも学びながら、助け合い生きる。
そんなことを思いながら、改めてポール・サイモンの指引きに感動し、豪華で腕の確かなベテランサポートメンバーによって次々と演奏される懐かしくも美しいメロディーに心の底から気持ちよい汗が溢れてきました。心の汗です。心のね。
- Scarborough Fair/Canticle
- Mrs. Robinson
- America
- Homeward Bound
- The Only Living Boy in New York
- The Boxer
- El Condor Pasa (If I Could)
- 明日に架ける橋(Bridge Over Troubled Water)の盛り上がり
- アンコールのサウンド・オブ・サイレンス(The Sound of Silence)
- アンコールラストはCecilia
文字通りの割れんばかりの拍手の余韻を楽しみながら、本当に夢のような時間でした。
束の間小さな幸せを噛み締めながら、春日通り、不忍通り、言問通りを勢いで散歩し、たっぷりサラサラの汗をかいた宵でありました。