汐入公園、水神大橋、鐘ヶ淵陸橋、荒川土手、暮れなずむ街の光と影のなか…。

南千住五丁目、

鰻の名店「尾花」を後にし、

軽やかなステップで

元気溌剌、歩き続けます。

うな重ときも吸、

名店「尾花」、

その味の記憶に酔いつつ、

気分はお気楽、極楽…。

こころを解き放ち、「糸の切れた凧」のように

風の向くまま、気の向くまま、わが夫婦、ふわりふわり歩きます。

近年開発が目覚しいこの街は高層マンションが多数立ち並び、往時の面影はない。

南千住駅を過ぎ、都立汐入公園へ向かうことに。

途中、紅葉楓（モミジバフウ）の並木に出会う。これぞ秋色。

ＪＲ貨物、隅田川駅到着。

来週22日（日）隅田川駅貨物フェスティバル開催。
鉄道大好き、ブルートレインマニア、自称鉄子の嫁は激しく↓ポスターに反応。

都立汐入公園到着。

高さ４ｍはあると思われる皇帝ダリア発見。

♪DAHRIA, inside of me.　宝石のように君の中に眠っている♪ｂｙ相川七瀬「ダリア」。
口ずさみながら歩く。

陽がかなり傾いてきた、一気に鐘ヶ淵方向へ。

水神大橋。隅田川に架かる橋のなかでもデザインが秀逸。

渡りきったあとにもう一枚。

振り返ると「梅若橋（うめわかばし）」。風情のある名前です。

鐘ヶ淵陸橋の碑。

いずれが表か裏か、漢字とひらがな。

ほどなく東武鉄道鐘ヶ淵駅踏切に到着。

地図で言うとこのあたり。↓

鐘ヶ淵というと、池波正太郎先生の「剣客商売」の舞台であったり、

剣客商売 一 剣客商売 (新潮文庫)

名門企業「カネボウ＝旧鐘淵紡績、鐘紡」の本拠地。

経営不在―カネボウの迷走と解体

カネボウ凋落―「日本的経営」の終焉

経営破たん、清算法人となったため、現在法人としては存在しないが、
「クラシエホールディングス」にカネボウの良きＤＮＡは受け継がれているのだろうか？

地図が読める嫁として、自他共に認める地図マニアの指示で、路地を入る。

ほがらか幼稚園の「子は親の鏡」という看板に目が留まる。

いい話だ。

そうこうしているうちに荒川土手。

3年B組金八先生のロケ地としても有名。

風もきわめて穏やか、軟式野球チームのシートバッティング（練習）中。

土手に座り、しばし空を眺めるわが夫婦。

喉が渇いたので、おウチに帰ってお茶にしよう、ということで家路を急ぐことに。

四つ木橋通過時、レガッタの練習光景に出会う。どこまでいくのやら。

水戸街道沿いのエンゼルトランペット。

もう一枚。

四つ木の商店街を抜け、下町大衆酒場の最高峰「えびす」前通過。

平松洋子さんに自信をもって、おススメしたい「コの字酒場」の並ぶものなき名店。

焼き餃子と名画座 わたしの東京 味歩き

呑まずに帰るのはちと寂しい。
四つ木の路地には昭和の香りも混在し、古びた看板にも味がある。

17,000歩弱、あたたかい晩秋の一日。心地よさ最高の夫婦散歩でした。