小生、ただいま平松洋子さんの新刊
『焼き餃子と名画座 わたしの東京 味歩き』を耽読中。
180店の味歩き、平松さんの文章にぞっこん。
嘗めるように味わい続けたい。
食いしん坊万歳!
よくぞ、日本に生まれけり、
食欲炸裂の秋でRの4。
- 作者: 平松洋子
- 出版社/メーカー: アスペクト
- 発売日: 2009/09/30
- メディア: 単行本
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まずは堀切菖蒲園駅へ向かう。
途中、完熟した石榴(ざくろ)を発見。触ったら落ちてきそうな熟れ具合。
縁起を担いで?ラッキーどおりを西へ。
今日は地場産業展開催中、小学生がテントの下でおだんごや焼き鳥屋台など健気にお手伝い。
好天で何より。
千住橋戸町にあるご存知リーガル・コーポレーション工場が
浦安イースト21地区に移転のため、最後の廉売会へ。
門や工場の鉄看板にも味わいが深い。歴史のある工場の移転、
跡地はコラーゲンでお馴染みニッピに売却とのこと。
JISマークの歴史を感じつつ、名残惜しさがつのる。
製靴と誠加は掛けているのかなぁ?と思いつつ、工場内のお稲荷様です。
リーガル工場事務所。これで最後かと思うと切ない。
靴は買わず、なぜかイタリア食材をたっぷり購入。食欲と二人連れ。
半年に一回、訪れていたこの街もしばらくは縁遠くなりそうな予感。周辺を散策することに…。
橋戸稲荷神社へ。
社殿。
伊豆長八の鏝絵(こてえ)、見事です。一見の価値アリ。
千住大橋へ。
松尾芭蕉「奥の細道」は謎も多く、謎が熱心なファンを呼ぶのでしょうか?サミットまで開催されています。
行程表の大きな看板。
千住大橋を渡り、スサノオ神社へ。今日は七五三。
木漏れ日が美しい。
銀杏の落葉も美しい晩秋の午後。しかし気温は22℃。Tシャツで充分な気候。汗だくである。
日光街道をわたり、一路南千住駅方向へ。
ちょっと回り道をして、回向院の前。
江戸時代の歴史、悲劇、ここに眠る。
12時55分、いよいよ本日の目的地、南千住、鰻の名店「尾花」に向かう。
線路下をのんびり歩き、到着。
入り口。
暖簾。
待合。待つ時間も味わいのうち。ここではセッカチは無粋というもの。
香ばしい鰻の匂いに食欲は激しくそそられる。
順番がやってくる。畳席奥へ通され、今日はお新香つまみにビール。
お通しの柴漬けきざみ、酸味が心地よい。
ここまで一気に6,645歩。たっぷり汗をかいたあと、
ゆったりとした気分で、夢うつつ、そんな午後のビールは格別だ。
ああ、この待つ時間が愛おしい。
時の流れに身を任せ、鰻の香りに心躍らせ…
うな重到着。
きも吸。(あまりの食欲爆発に写真を撮ることを忘れそうになる)
わしわしとかっ込む、これがうな重の醍醐味。
チンタラ喋っている暇などない。これが江戸っ子気質。
脂がたっぷり乗っているにモタレナイ。しかも腹持ちが良い。
うなぎって、こんなにうまいものかと実感するなら「尾花」に行こう。
たまの贅沢。この非日常、祝祭的時間、空間。
時計など気にせず、のんびり待ち、豪快にわしわしかっ込む「うな重」。
いつもの「うざく」「う巻き」は注文しなかったが、これもまたよし。
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それぞれ魅力のある「うなぎ」料理の名店。
鰻の名店数あれど、東東京の横綱「尾花」。
わざわざ出掛ける価値充分。今日は京都、大阪からやってきた四人がおとなりでした。
つづく…。