夫婦写真散歩のススメ

歩く速さで、街の新陳代謝や季節の移り変わりをゆっくり、丁寧に味わってみましょう。

南千住、うなぎの名店「尾花」

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noir5552009-11-16


小生、ただいま平松洋子さんの新刊
焼き餃子と名画座 わたしの東京 味歩き』を耽読中。

180店の味歩き、平松さんの文章にぞっこん。

嘗めるように味わい続けたい。


食いしん坊万歳!

よくぞ、日本に生まれけり、

食欲炸裂の秋でRの4。

焼き餃子と名画座 わたしの東京 味歩き

焼き餃子と名画座 わたしの東京 味歩き

平松さんの味わい深い食べ歩きエッセイ、食の名著に触発された今日の夫婦散歩。

まずは堀切菖蒲園駅へ向かう。

途中、完熟した石榴(ざくろ)を発見。触ったら落ちてきそうな熟れ具合。

縁起を担いで?ラッキーどおりを西へ。

今日は地場産業展開催中、小学生がテントの下でおだんごや焼き鳥屋台など健気にお手伝い。
好天で何より。

千住橋戸町にあるご存知リーガル・コーポレーション工場が
浦安イースト21地区に移転のため、最後の廉売会へ。

門や工場の鉄看板にも味わいが深い。歴史のある工場の移転、
跡地はコラーゲンでお馴染みニッピに売却とのこと。

JISマークの歴史を感じつつ、名残惜しさがつのる。

製靴と誠加は掛けているのかなぁ?と思いつつ、工場内のお稲荷様です。

リーガル工場事務所。これで最後かと思うと切ない。
靴は買わず、なぜかイタリア食材をたっぷり購入。食欲と二人連れ。


半年に一回、訪れていたこの街もしばらくは縁遠くなりそうな予感。周辺を散策することに…。


橋戸稲荷神社へ。

社殿。

伊豆長八の鏝絵(こてえ)、見事です。一見の価値アリ。

千住大橋へ。

松尾芭蕉「奥の細道」は謎も多く、謎が熱心なファンを呼ぶのでしょうか?サミットまで開催されています。

行程表の大きな看板。


千住大橋を渡り、スサノオ神社へ。今日は七五三。

木漏れ日が美しい。

銀杏の落葉も美しい晩秋の午後。しかし気温は22℃。Tシャツで充分な気候。汗だくである。

日光街道をわたり、一路南千住駅方向へ。


途中、魔性の味と出会う。シャッターは降りている、気になる。

ちょっと回り道をして、回向院の前。

江戸時代の歴史、悲劇、ここに眠る。

12時55分、いよいよ本日の目的地、南千住、鰻の名店「尾花」に向かう。
線路下をのんびり歩き、到着。

入り口。

暖簾。

待合。待つ時間も味わいのうち。ここではセッカチは無粋というもの。

香ばしい鰻の匂いに食欲は激しくそそられる。

順番がやってくる。畳席奥へ通され、今日はお新香つまみにビール。

お通しの柴漬けきざみ、酸味が心地よい。

ここまで一気に6,645歩。たっぷり汗をかいたあと、
ゆったりとした気分で、夢うつつ、そんな午後のビールは格別だ。

今日はうな重ときも吸を注文。

ああ、この待つ時間が愛おしい。

時の流れに身を任せ、鰻の香りに心躍らせ…

「もうすぐ鰻焼きあがります」と付け合せのお新香到着。

うな重到着。

きも吸。(あまりの食欲爆発に写真を撮ることを忘れそうになる)

わしわしとかっ込む、これがうな重の醍醐味。


チンタラ喋っている暇などない。これが江戸っ子気質。


脂がたっぷり乗っているにモタレナイ。しかも腹持ちが良い。
うなぎって、こんなにうまいものかと実感するなら「尾花」に行こう。


たまの贅沢。この非日常、祝祭的時間、空間。
時計など気にせず、のんびり待ち、豪快にわしわしかっ込む「うな重」。


いつもの「うざく」「う巻き」は注文しなかったが、これもまたよし。

尾花

食べログ 尾花


神田明神下「神田川本店」、東麻布・赤羽橋「野田岩」、

明神下 神田川 本店

食べログ 明神下 神田川 本店

五代目 野田岩 麻布飯倉本店

食べログ 五代目 野田岩 麻布飯倉本店

神田「きくかわ」、麹町「秋本」(さだまさしさん推奨)
神田きくかわ 神田店

食べログ 神田きくかわ 神田店

うなぎ秋本

食べログ うなぎ秋本


それぞれ魅力のある「うなぎ」料理の名店。



鰻の名店数あれど、東東京の横綱「尾花」。

わざわざ出掛ける価値充分。今日は京都、大阪からやってきた四人がおとなりでした。


つづく…。