夫婦写真散歩のススメ

歩く速さで、街の新陳代謝や季節の移り変わりをゆっくり、丁寧に味わってみましょう。

万年筆の誘惑、文房具の魅力

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実はここ数年、公私共に徹底的なペーパーレスをココロミていました。

プリントアウトしていると、あっという間に積みあがる資料、煩雑になりがちな手書きメモの整理、まとめたアイディアや知見のストックについて徹底したデジタル化作業を行い、データベースとして活用する目的からでした。

とは言いながら、思うところがあって、今年六月から外国語文献を整理する際には、精神統一して、ひたすら筆写、そして書いた文章を音読するとスタイルに戻しました。
とにかく手書き、さらに音読する。
重要な事柄はそれを頻繁に繰り返す。
それから早四カ月。さまざまな効果が出てきました。
記憶の定着度合いがまるで違うのです。

基本をしっかり理解し、基本動作・作業の反復で基礎を固める。
その上で展開、応用を考える。そんな52歳の秋です。

本日の名言PART1

イチロー(ニューヨーク・ヤンキース)

  • 特別なことをするために特別なことをするのではない、特別なことをするために普段どおりの当たり前のことをする。
  • 夢や目標を達成するには、1つしか方法がない。小さなことを積み重ねること。

名人、達人の領域に達した深い、深い洞察、見識ですね。ホント勉強になります。

エビングハウスの忘却曲線

エビングハウスの忘却曲線によれば、理解を伴わない記憶は、復習をしないと、一カ月後には80%は忘れてしまうというのです。

だからこそ復習は記憶に定着させるための重要な作業ということになります。
そのタイミングは↓こんな感じです。

このタイミング、知らなかった、もしくは忘れていませんか?
人間は忘れる動物である。しかしそれを嘆くことなかれ。
大切なことは忘れたくないですね。
歳を重ねると忘れっぽくもなる(苦笑)。
歳のせいではなく、長期記憶に定着させるためには方法がある。
つまり復習にもやり方があるということです。
これさえ、習慣化してしまえば、「経験」にも磨きがかかると思うのです。
いまできることを着実に積み重ね、少しずつ前へ進んでいるという実感を大切にして、確実に目標を手元に引き寄せたいものです。

今回は写真散歩、歴史散歩をデーターベース化する作業の途中に感じたことを書き連ねたいと思います。
御用とお急ぎでない方はしばしの間、お付き合いくださいませ。

国産文房具の実力と魅力

手書きの楽しさを日々味わう道具として、普段使いの筆記用具に、人並み外れた手の大きさ(日本人離れしております)、さらに無駄に強い握力(苦笑)、筆圧の強さもあって、太軸、適度な重さのあるものをいつも選んでいます。
1.シャープペンシルは三菱鉛筆 シャープペン クルトガ ラバーグリップ 0.5 ブラック M56561P.24

2.ボールペンは今話題の低粘度インクのこの二本。
日本の文房具メーカー各社が気合いを入れて商品ラインナップを揃えています。うっとりするほどなめらかな書き味が魅力です。
嗜好の多様化にあわせて、低価格から高級品まで、世界に誇る日本の文具、魅力のラインナップです。

さらに、こころを鎮めて、アイディアやメモをまとめる時や外国語文献を書き写す時、Myボキャブラリーセット用のノートを作る時は万年筆を使います。

万年筆の魅力

いまを去ること25年前、東京メトロ赤坂駅でスリ被害にあって、高級万年筆を失くしてしまったため、あまりのショック(苦笑)で、それ以来、万年筆は持ち運ばないようになっておりました。
本当は無類の万年筆好きなのに、なぜかここには禁欲的(苦笑)、なぜか買う段になると躊躇してしまうのです。

とはいえ、大量の文章を書く私の日常を支えるのは、低価格の「鉄ペン」。
ペン先がスチールのカリカリとした書き味が好きで、使っています。
以前はセーラー万年筆のナノインクの素晴らしさに感動し、この鉄ペンとこのインクを使っていました。

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乾きが早く、インクフローもなめらか、申し分のない一品ではありますが、手が大きすぎる私にはちょっと軸が細い(苦笑)。
そこで、PILOTの社員さんに勧められ、最近の愛用品はこの一本!コンバーターを使い、ボトルインクから吸い上げる作業も楽しい精神集中の時間です。
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パイロットのボトルインクは惚れ惚れするほどの美しさ、デスクにおいて眺めても楽しい一品です。

PILOT色彩雫(万年筆ボトルインク)

豊富な色が揃っています。
ぜひ大型文具店などで眺めてみてください。
パイロットさんの色彩雫シリーズはネーミングも素晴らしい。
私はいま「紫式部」を使っています。

そんななか、本当はこれが欲しい、物欲炸裂しそうな万年筆はやはりこれ!
私の好み、基本は太軸、細字のペン先ということで。

セーラー万年筆公式サイト「プロフェッショナルギアΣ」

http://www.sailor.co.jp/lineup/fountainpen/11-3558

何度も万年筆売り場で見て、その美しさに惚れた一品。
欲しいわぁ、何か大きな目標を達成したら、我が家の御主人さまに相談してみよう(苦笑)。
光沢のある太軸、極細のペン先でこちらも候補。甲乙付け難い。
愛するセーラー万年筆をもう一度使いたい♡♡♡
http://www.sailor.co.jp/lineup/fountainpen/11-2518

プラチナ万年筆公式サイト

プラチナ万年筆といえば、最近世界初のスリップシール機構で、地球上の万年筆好きを感動させたことでも話題になりました。
http://www.platinum-pen.co.jp/fountainpen_century_nice.html

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万年筆は国産に限る!といろいろ使ってきてみて思う今日この頃ですが、実はこの一本がとても美しいのでついつい涎が(苦笑)

ペリカン デモンストレーター

ますます文字を書くことが楽しくなり、何万字でも掛けそうな予感がします(笑)。
海外の製品はペン先が国産よりも太いので、細字と言っても、国産の中字ぐらいの書き味になります。
ノートや手帳に書き込む場合は外国産の万年筆はEF(極細)をおススメします。
国産万年筆の細字程度とお考えください。
もし購入を検討されている方がおられましたら、ぜひ実物を握って、線種を確認してみてください。

PILOTカスタムヘリテイジ92

スケルトンボディにインクの色が映える書き味も素晴らしい国産万年筆の名品です。

PILOTカスタム74

パイロット品質はこの一本にも。企業の誇りを感じます。

それにしても、美しき哉、万年筆。
欲しいぃぃ〜。
調べれば調べるほどに嗚呼、物欲の秋(苦笑)。

いかんいかん、寡欲宣言したばかりなのに。

歴史写真散歩はただいま数本同時進行で制作中、いずれ必ず大復活致します。その時はまたのぞきに来てくださいませ。

本日の名言PART2

スマイルズの世界的名著「自助論」から一節を自らへの戒めと激励を込めて、備忘録がわりに。
この本の冒頭で引用され語られるラテン語のことわざ"Heaven helps those who help themselves" という一文を「自助論」の翻訳者中村正直氏が「天は自ら助くるものを助く」という名訳を付けたことでも有名な一冊です。

サミュエル・スマイルズ「自助論」(Self-help)から

実際、世界に多大なる影響を与えた人間を見ても、厳密な意味での天才、すなわち生まれつき聡明で輝かしい素質を備えた人間は数少ない。
むしろ並の能力にもかかわらず、ねばり強く努力と研究を重ねた末に名声を得たものの方が多い。
いくら才気にあふれた人間でも、移り気で忍耐力に欠けていれば、才能に恵まれなくともひたすら努力する人間には負けてしまう。
イタリアのことわざ通り、「ゆっくり歩むものの方が、息長く遠いところまで進んでいける」のである。

本日のBGM