夫婦写真散歩のススメ

歩く速さで、街の新陳代謝や季節の移り変わりをゆっくり、丁寧に味わってみましょう。

板橋十景散歩/赤塚溜池公園、東京大仏(乗蓮寺)、板橋区立赤塚植物園。

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墨東に暮らして34年目。東京23区もいろいろ歩き回ってきましたが、なぜか不思議と縁の薄いまま過ごしてきた板橋区を今回は歩いてみます。

板橋十景散歩

二輪草群生地(赤塚公園)

きっかけは高島平駅すぐそば、赤塚公園内にある都内最大の「二輪草の群生地がみたい」という家人のリクエスト。

本来ならば見頃に間に合うはずが、小生不覚にもギックリ腰のため、数週間前に止むなく中止にした苦い経験から、今回はきっちりコンディショニングをして、心身ともに軽快に向かいました。

高島平駅周辺

まずは都営三田線「高島平駅」へ。

駅周辺を一回りして、突然姿を現すガスタンクの威容をメモし、

徳丸ケ原公園を抜け、

高島平のケヤキ並木を歩きます。

平成15年(2003)に区制施行70周年を記念して、板橋ならではの自然景観、都市景観、名所・旧跡、イベントを「板橋十景」として選定、そのひとつに選ばれた場所です。

高島平のけやき並木(板橋十景)



気温19℃湿度40%、風は青東風(あおこち)。微風快晴、快適指数100%。お散歩には最高のコンディションです。

二輪草

二輪草の見頃は過ぎましたが、

ハクウンボク

赤塚公園ではハクウンボクの花がお出迎え。

目に優しい緑陰のなか、軽快に歩を進めます。


休日の午後、多くの家族連れ、ご夫婦などを中心に落ち着いた雰囲気です。

赤塚公園の鶏

すると、二羽の鶏が突然姿を現し、ビックリ。悠然と公園内を歩いていました。


それにしてもこの季節の緑陰は心地よいですね。

赤塚公園から新大宮バイパス上空の歩道橋を渡り、

赤塚溜池公園

赤塚溜池公園内(板橋十景)を散策しつつ、季節の花々をメモします。



赤塚城址

天正18年(1590)に廃城になった赤塚城址や

板橋区立郷土資料館

板橋区立郷土資料館や

板橋区立美術館

美術館にちょっと立ち寄り、

不動の滝案内板

不動の滝にも、

乗蓮寺

そして、東京大仏が鎮座する乗蓮寺へ向かいます。

閻魔堂

閻魔堂にまずご挨拶。

階段を上り、境内へ。

乗蓮寺山門と境内



東京大仏

本堂に向かって右手に高さ13mの青銅製、立派な阿弥陀如来像、これが俗にいう東京大仏です。

さまざまなアングルでご覧ください。




乗蓮寺の歴史

乗蓮寺は浄土宗の寺院で、現在の場所に移転してきたのは昭和48年(1973)。

昭和52年(1977)関東大震災や東京大空襲など、かつて東京を襲った悲惨な震災や戦災が再び起きないよう願いを込めて、阿弥陀如来の鋳造大仏が建立されました。ちなみにタレントの山口もえさんのご実家、浅草の翠雲堂さんが制作されたとのことです。

また境内には戦国時代の武将で、築城の名手、伊予国今治藩主、後に伊勢国津藩の初代藩主となった藤堂高虎が豊臣秀吉政権下で行われた朝鮮出兵で朝鮮半島に渡り、その際持ち帰ったユニークな石仏が多く見られます。明治になって藤堂家ゆかりの人から寄進されたものだということです。

がまんの鬼

三途の川の奪衣婆

文殊菩薩

植村直己墓碑

さらにここには世界初の五大陸最高峰登頂に成功した登山家で冒険家の植村直己さんを追悼するお墓もあり、墓碑には草野心平さんの追悼文が刻み込まれています。北米大陸最高峰マッキンリーに眠る植村さんに合掌。
日もだいぶ傾いてきましたので、乗蓮寺に別れを告げ、

板橋区立赤塚植物園に向かいます。

板橋区立赤塚植物園

シャガ

さくらんぼ

みやこわすれ

紫蘭


併設されている万葉・薬用園も充実しています。

白藤

オキナグサ(キンポウゲ科)

セリバヒエンソウ(キンポウゲ科)芹葉飛燕草


想像以上に充実した園内に感動し、再訪を心に誓いながら、成増駅まで歩きました。

清酒「二輪草」

途中、こんな看板も。地元の清酒「二輪草」に興味津々。

今週のお題、「2013年のゴールデンウィーク」も明日から後半四連休へ、休日の公園を花や植物を眺めつつ歩くお散歩はいかがでしょう。

お近くにある花咲く公園をこころ穏やかに歩くのも良いもので、そんなお供にはこんな一冊がおススメです。

散歩に出かける 公園・庭園 図鑑 首都圏版

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散歩で見かける 街路樹・公園樹・庭木図鑑

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森林浴の森100選―見直したい日本の「美」 (主婦の友ベストBOOKS)

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それではまた。