夫婦写真散歩のススメ

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未婚化、晩婚化→35歳独身限界説

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noir5552009-11-07

今朝、勝間和代さんの『誰でも出来る』日本支配計画
第36回の記事にたどり着き、じっくり拝読。

タイトルは「結婚のすすめ(1)35歳独身限界説」。
URL http://morningmanga.com/katsuma/091105.html

私も「至極ごもっとも」と同感、共感が多い記事です。


深読みに過ぎるかもしれませんが、ひとたび「結婚」を持ち出せば、
婚活中の人々や家族や年長者から口やかましく「結婚しないこと」を責められている当事者たちからは、
感情的な反論=ネット特有の異論も噴出するであろうことも予測したうえでの発言かもしれません。


いずれにしてもさまざまな反応をうまく引き出す文章です。


しかも結婚のメリットを箇条書きにして、見事に整理して言い当てる。
勝間流キャッチーな文章にさすがベストセラー作家と思わず唸りました。

チェンジメーカー

チェンジメーカー

勝間和代さんの記事を引用してみます。

結婚のメリットは、かなり多いと私は考えています。一方、結婚しないことのデメリットは、35歳までは顕在化しません。結婚は楽しいことばかりではありませんが、独身でいるよりも、様々な経験をする機会があります。その経験の積み重ねの有無で、思考の幅に差が出てきてしまうのが、だいたい35歳ぐらいです。私はこれを勝手に「35歳独身限界説」と名づけています。


この35歳という年齢は、私の感覚的なもので、特別な根拠はないのですが、複数の企業経営者もこの説に賛同しています。自社の社員の中でも未婚者が増えていて、35歳を超えた未婚の社員には、仕事熱心というよりも「仕事へのしがみつき」が生じてきていて、以前は職場のエースだった社員も職場の化石になる、と嘆いている経営者が多くいます。


もちろん35歳を超えた未婚者全員がそうなってしまうわけではありません。しかし、35歳を分岐点に、結婚という経験の有無が、人格形成に大きな影響を与えているということは、多くの人の実感にも合っているかと思います。


具体的には、結婚生活を継続する中での以下の3つが大きな成長につながるメリットとなります。


1.ワークライフバランスを考えざるを得ないことから、生産性が向上する

2.パートナーとともに暮らすことにより、他人との学び合いの機会を得る

3.社会の多様性(ダイバーシティ)に対する理解が深まる

偶然、小職のブログにたどり着いた方、勝間和代さんのこの記事にどんな感想をお持ちになりますか?


私は会社を経営する立場にあり、プレイングマネージャーでもあり、気付けばアラウンド50。


管理職歴20年以上の経験則から、このあたりの実感を率直にいうと、勝間和代さんの指摘にもある「仕事へのしがみつき」はたしかに高齢独身者に多い。


これは紛れもない事実です。

「ダラダラ仕事して、無駄に会社に長居」。

傍からみるとそう思えても、もちろん本人はそのつもりはないでしょう。

「いつも遅くまで頑張っている」。

一所懸命働いていることをひたすら謙虚にアピールしているだけかもしれません。


もしくは単純に作業量が多く、要領は悪くないものだから、
周囲に任せたり、振り分けたりすることを面倒がっているのかしれません。


実はこれ、独身者だけでなく、独身時代の垢が抜けない妻帯者のなかにもいます。

一言でいうと、1人で仕事を抱えこむクセのある、いわゆる「良い人」に多いのです。


「良い人」とはいうものの、なかには加齢と共に徐々に無神経さや嫌味、頑迷さが強くなり、
そんな本人が抱えるコミュニケーション能力=話ベタ、人付き合いも決して上手とは言えない…、
などの問題が重なって、ひたすら「力技」に頼り、独り相撲。


しかもそれが「かつてのエース」、プライドの高いスペシャリストというから
余計に厄介、周囲も扱いに悩みますし、これはとても他人事と笑えない悲劇です。


抱え込むクセがついてしまった彼らのなかにはいつも忙しさや寝不足を嘆き、
しまいにゃ周囲への悪影響も考えず、仕事中しばしば平然と居眠りなんて輩もいます。


そんな困った人、あなたの周囲にいませんか?

今流行の言葉で言えば「ワークライフバランス」の崩れた人。


家庭に居場所がないならばまだしも、(それはそれで周囲はかなり迷惑だけど)
他にもっとやるべきことがあるんじゃないですか?と問い質したくなるような人。


日本全国いろいろな場所でこんな人が増えてきていませんか?

男たちのワーク・ライフ・バランス

男たちのワーク・ライフ・バランス

職場の障壁、コミュニケーションを破壊する中間管理職(毒芯者)

周囲から見ると意固地になりやすく、自説を譲らず、職場の「化石」どころか、
それが中間管理職ともなれば、存在そのものが職場の「障壁」と化し、
空気を無視し、揚げ足取りに終始する「困った人」になっているケースも多いんじゃないでしょうか。


こういう「困った人」、根はとても真面目だから、余計に厄介な存在なんです。


かつての私の上司曰く、
『独身生活が長引くと「毒が芯までまわってしまう」毒芯者になる』と。
そうよく酒席で話していました。晩婚への戒めです。


毒が芯まで回ると家族を築いても、染み付いたクセはそう簡単には直らない。

厳しかったけれど、愛情深い尊敬できる我が元上司の言葉です。


いろいろなことを思い出しながら、少々重い気分にもなりますが、
私がプライベートで知り合った周囲を改めて丁寧に見回すと、
実はプライベートでは生涯未婚者と日常的に深く接する機会がドンドン少なくなっています。


意図的に避けているわけでもないのですが、自然とそうなってきました。
話が通じない、会話が発展しない、ゆえに人間関係が深まらないのでしょう。


一方、仕事場ではあらゆる年代、世代との付き合いがありますから、日々未婚化、晩婚化の現実を目の当たりにしています。


しかし仕事で出会うと、人間関係そのものが「ビジネスライク」ですから、あまりプライベートなことに深入りすることもなく、頼まれない限り、ひとまずはやり過ごします。


でも実際は結構お節介を焼くことが好きな性分の夫婦ゆえ、プライベートでは頼まれごとも多いのですが(苦笑)。


人を観察する機会が多く、出会いも多い。そんな毎日ですが、あくまでも私見と断った上で申し上げると、未婚化、晩婚化傾向、これは自覚症状の少ない「生活習慣病」に似ている気がします。

私の周囲にいる独身男性の共通項

  1. 部屋が汚い人もしくは職場の机が乱雑な人(自宅はともかく職場では問題でしょ?)
  2. 身だしなみ、立ち居振る舞いに気を配らない人(たぶん本人はそう思っていないのだろうけれど)
  3. 食事に気を配らない(別に食べるものなら満腹になれば何でもイイということが多い、外食中心ジャンクフード多し)
  4. 学生時代から同じ賃貸住宅住まい10年以上、もしくは引越し歴1回程度
  5. 行動するのにイチイチ理屈が必要な人(出不精になります、ビジネスでは致命的)
  6. 周囲の空気を読まない、もしくは読めない(常に我を通そうと意地を張る)
  7. 少ない過去の成功例、失敗例に拘泥する人気持ちは分からないでもないけれど、傷つくことを恐れてばかりでは…)

考え方を変えなければ、行動は変わらない。

行動を変えなければ、習慣は変わらない。

習慣を変えなければ、運命は変わらない。

「恋をしようぜ、ベイベー」by佐野元春
「心身ともに健康ならば、引越しすると人生変わるよ」by私


そのあたりを突っ込んでいくことは相手の「心」の領域、問題に踏み込んでいくこととイコール。
無神経に突っ込むと逆ギレされて「恨まれそう」です。


結婚をひそかに望んでいながら、ポーズを決め込んだり、能書きで誤魔化したり、
そんな本人には少なからず劣等感もあるでしょう。


そのあたりを不用意に突くとヒステリックな反応やら面倒なことになりそうなので、
もちろん上から目線で、直接お説教することは避けています。


ひとつの目安として、35歳はいろいろな意味で曲がり角。

これまで顕在化してこなかった問題も徐々に姿を現しはじめる年頃です。

肉親、友人、知人との悲しい別れ、心身ともに自分自身の不調。

いつまであると思うな、親と金&ハリと艶。


このあたりの問題が顕在化せず、自覚もないと「家族」の尊さ、喜びを知る機会も少なく、他人を受け入れる精神的土壌も養えないまま、晩婚化はさらに進むでしょう。


いつか年をとって、丸くなってから、一緒に住むパートナーを探すから良いと嘯く人もいます。

年をとればとるほど、譲れない心の領域は広がり、自己改革、肉体改造は加齢と共に難しさを増すものです。

余生婚ブームは簡単にはやってこない。そう思います。



ところで、現実に独身男性、アラフォーいまのところ生涯未婚者(男性)が身近にいたので、話を聞いてみると…

高齢独身者のリアル、肉声とは?

  • 自分で見つけられないとは思っていませんよ。(でも見つからない)
  • もう少し痩せればね。(そう思うのなら痩せなさい)
  • 今の収入ではモテませんね。

   ◆(二人力を合わせて稼げば、結構楽しく暮らせるよ、無駄も少なくできる)

  • 他人と暮らすなんて、面倒でしょ。(寂しい老後が待ってるよ)
  • 結婚したからって、仕事が出来るようになるわけでもないでしょう。

   ◆(どんな場合でも例外はある。でも仕事に対する考え方が変わることが行動を変えるんだ。)

  • 結婚って、そもそも「幸せ」なんですか?

   ◆(結婚が幸せのパスポートじゃないよ、幸せを二人で作る楽しみを味わうのが結婚だよ)

  • 現在相思相愛の恋愛関係にない。もちろん恋人は欲しい。好みのタイプは…

   ◆新垣結衣皆藤愛子アッキーナ南明奈)?永作博美長野翼?延々と語るか?おいおいおい、いい加減にしなさい(笑)。

さすがにここまで能天気だと可愛げがあって、許せてしまいそう(苦笑)。


お三方共に、同棲経験はなく、生涯未婚。現在彼女なし。出不精。酒は好き。
アウトドア・レジャー、車、オートバイに興味なし、引越し歴2回以下。


なるほど…とお思いの方もいらっしゃるのはでないでしょうか。


これって、やはり「考え方」「習慣」の問題ですね。

「考え方」を変えなければ、「行動」は変わらない。

「行動」を変えなければ、「習慣」は変わらない。

「習慣」を変えなければ、「運命」は変わらない。


結婚して幸せになろうとする「志」「行動」が大事。楽しいことを増やそうと思ったら、ラクをしない。


人には親切、行動力、機動力を高め、生活習慣をアクティブにしなければ。

日常生活の工夫も意固地にならず、相手の考え方を受け入れ一緒にすれば、無駄も減るし、合理的です。


経験者からしてみれば、そんな事例は枚挙に暇がないほど多いもの。

結婚式っておもしろい!?

結婚式っておもしろい!?

つれづれふたり暮らし

つれづれふたり暮らし


その経験値が高まると、より視野が広がります。

いつかは誰でも愛の謎が解けて、一人きりじゃいられなくなる by佐野元春

自分がどう生まれてきたかを一度ゆっくり考えてみる、

そして明日どう生きたいかを考える。


もし誰かと喜びを共有し、愛のある生活を望むなら、

そしてそれがいま「ここにない」と思ったら、行動や考え方を変えるしかない。


厭世や憎しみ、恨み辛みなど、極端な感情のベクトルに暴走しないことが大切じゃないかと思います。

ひとりはやっぱり寂しいものです。


愛の謎が解けることを祈ります。


若すぎて何だかわからなかったこと、こころの未成熟さから理解できなかったこと、

先人の教え、人と人のふれあい、なぜ人を大切にしなければならないのか…

その意味をとても深く、リアルに感じる今日この頃です。


サミュエル・ウルマン曰く…

若さとは臆病に打ち勝つ勇気を持つことであり、安逸よりも冒険を求める気性である。

これは20歳の若者より60歳の大人の中にあることも多い。

人は年数で年を取るのではない。

理想を捨てることで年を取るのだ。


歳月は肌にしわを作るだろうが、情熱を捨てたときには魂にしわができる。

心配や恐れ、自分に自信が持てないことは、こころを屈服させ、精神を塵に返してしまう。


60歳でも、16歳でも関係なく、すべての人のこころには不思議に引かれる気持ちがある。

次に起こることを知りたがる子どものような尽きることのない情熱があるのだ。


あなたや私の心の中心には無線局がある。

神や人びとが美や希望、励まし、勇気と力のメッセージを、

そこが受信している限り、若いままでいられるのだ。


最近、このサミュエル・ウルマンの言葉や

佐野元春さんの名作「No Damage」がこころの栄養剤になってます。

青春とは、心の若さである。 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

青春とは、心の若さである。 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

No Damage

No Damage


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感覚的な話で恐縮ですが、本当に「モテる人」は男女、年齢の区別なく、
結婚していようがいまいが、付き合っていて面白い。

会話そのものも、食事の席を共にしていても楽しいことが多いものです。

モテる人の行動パターンと考え方

  • 「モテる人」は他人を受け入れ、自説に拘泥せず、聞く耳を持っている。
  • 「モテる人」の多くは周囲に気を配るし、人あしらいも巧い。是々非々がはっきり伝えられる。
  • 「モテる人」は提案力が優れ、行動力もある。言い訳を捨て、一所懸命働いている。
  • 「モテ」に驕らず、マメである。幅広い世代、年代の常識やマナーへの心配りも忘れていない。
  • 「お金で買えるものはたかが知れている」という諦念も身に付いている。
  • 安っぽい拝金主義に与していない。お金に振り回されていない。決して派手ではない。
  • 身なりが清潔だ。自分をよく知り、自分にあったおしゃれを楽しんでいる。


お金に頼らずかしこく生きる 買わない習慣

お金に頼らずかしこく生きる 買わない習慣

白秋 (講談社文庫)

白秋 (講談社文庫)


行動力は失敗を恐れず、躓いてもすぐに立ち上がらないと身に付かなくなってしまいます。


恋をすれば、消費マインドも活発になるし、人間関係から学ぶことも多い。

学びの機会が増えれば、経験値も増え、提案力も、さらには説得力も増す。


さあ、みんな「恋」をしよう。

恋は学びの宝庫。

今日の東京は穏やかな秋晴れだ! 街へ出よう。


足枷や足元の泥濘に気をとられてばかりいては、人生は何も変わらない。


さまざまな過去や人間関係に傷付き、

いま憎しみや虚無に染まっているとしても、

より深い人間の知恵や愛情に触れる機会があり、

そして、それを受け止めるこころのアンテナさえあれば、

新しい愛のカタチに目覚めることは当事者が思うほど難しくない。


苦しみを自己憐憫や自己否定ではなく、自己変革に活用できるなら、壊れたこころは再生され、より強くなる。


人との関わりの中でそれを達成できたら、自分にも他人にも愛情と癒しを与える存在にもなれる。


変わろうとする一歩、ためらうこころを押してくれるのはいつも誰かの「言葉」なのです。

さあ、歩こう。