大学受験生だった30年前に出会っていたら、勉強がもっともっと楽しかったのにと思わせてくれる学参。
どれを読んでも勉強する楽しさを教えてくれる安田亨氏の名著。
入試数学伝説の良問100―良い問題で良い解法を学ぶ (ブルーバックス)
- 作者: 安田亨
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/04/19
- メディア: 新書
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良問には出題者の明確な主張・ポリシー、そして愛がある。数学は哲学だ。
マークシート入試がなぜダメかを理解し、もう一度数列、ベクトルを理解しなおすのに最適な一冊。
本質がよく分かる。丁寧な解説、しっかりとした本作り、うっとりするほどよく出来た参考書だ。
検索エンジン、アクセスログ解析には微分、積分、連立方程式の基礎学力は必須。
そんな必要に迫られたときはこの一冊。
- 作者: L.S.ポントリャーギン,L.S. Pontryagin,坂本實
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/08/06
- メディア: 文庫
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「本は入念に書けば書くほど薄くなり、それだけ書くための労力が大きくなる。おおざっぱに言って、著者が綿密さを2倍にすれば、本の厚さは半分になる」。
こう語るロシアが生んだ全盲の数学者ポントリャーギンの名著。
微分の概念を説明するにあたって、極限からではなく、接線と導関数からはじめている。すっかり弱った脳をよみがえらせ、具体的なイメージを掴むには、この説明の仕方はとても優れていると思う。
高校生の頃、野崎昭弘氏の本は何冊か読んだが、大人になって読んでみるとさらに深い。
「美しい数学とは、大切なこと、しかも一般性のあることを、すっきりと、ムダのない言葉で述べたものである」
詩のような美しさ。これをじっくり味わい、楽しむことなく人生を終えるのはもったいない。
「私たちは心豊かに生きるために勉強するのである」著者の言葉に感動。こんな素晴らしい本を絶版にしてはいけない。
表計算ソフトと睨めっこしながら、仕事をしている気になっている輩が多いが、彼らは哲学もなければ、問題を現実から解決する具体的方策を持たない。自ら動くこともない。彼らの言うとおりにしていたら、会社は成り立たないのだ。
心豊かに生きるため仕事をする。謙虚に学ぶ。
この姿勢を崩さないことを矜持としたい。
- 作者: 野崎昭弘
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/03/01
- メディア: 文庫
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- 作者: 野崎昭弘
- 出版社/メーカー: 近代科学社
- 発売日: 1980/01/01
- メディア: 単行本
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- 作者: 野崎昭弘,伊藤潤一,何森仁,小沢健一
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2000/09
- メディア: 単行本
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