夫婦写真散歩のススメ

歩く速さで、街の新陳代謝や季節の移り変わりをゆっくり、丁寧に味わってみましょう。

数学、学習参考書の名著

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大学受験生だった30年前に出会っていたら、勉強がもっともっと楽しかったのにと思わせてくれる学参。

どれを読んでも勉強する楽しさを教えてくれる安田亨氏の名著。

入試数学伝説の良問100―良い問題で良い解法を学ぶ (ブルーバックス)

入試数学伝説の良問100―良い問題で良い解法を学ぶ (ブルーバックス)

良問には出題者の明確な主張・ポリシー、そして愛がある。数学は哲学だ。

マークシート入試がなぜダメかを理解し、もう一度数列、ベクトルを理解しなおすのに最適な一冊。

本質がよく分かる。丁寧な解説、しっかりとした本作り、うっとりするほどよく出来た参考書だ。

検索エンジン、アクセスログ解析には微分、積分、連立方程式の基礎学力は必須。

そんな必要に迫られたときはこの一冊。

やさしい微積分 (ちくま学芸文庫)

やさしい微積分 (ちくま学芸文庫)

「本は入念に書けば書くほど薄くなり、それだけ書くための労力が大きくなる。おおざっぱに言って、著者が綿密さを2倍にすれば、本の厚さは半分になる」。

こう語るロシアが生んだ全盲の数学者ポントリャーギンの名著。

微分の概念を説明するにあたって、極限からではなく、接線と導関数からはじめている。すっかり弱った脳をよみがえらせ、具体的なイメージを掴むには、この説明の仕方はとても優れていると思う。

高校生の頃、野崎昭弘氏の本は何冊か読んだが、大人になって読んでみるとさらに深い。

「美しい数学とは、大切なこと、しかも一般性のあることを、すっきりと、ムダのない言葉で述べたものである」
詩のような美しさ。これをじっくり味わい、楽しむことなく人生を終えるのはもったいない。
「私たちは心豊かに生きるために勉強するのである」著者の言葉に感動。こんな素晴らしい本を絶版にしてはいけない。


表計算ソフトと睨めっこしながら、仕事をしている気になっている輩が多いが、彼らは哲学もなければ、問題を現実から解決する具体的方策を持たない。自ら動くこともない。彼らの言うとおりにしていたら、会社は成り立たないのだ。

心豊かに生きるため仕事をする。謙虚に学ぶ。
この姿勢を崩さないことを矜持としたい。

数学的センス (ちくま学芸文庫)

数学的センス (ちくま学芸文庫)

離散系の数学 (コンピュータサイエンス大学講座)

離散系の数学 (コンピュータサイエンス大学講座)

微分・積分の意味がわかる―数学の風景が見える

微分・積分の意味がわかる―数学の風景が見える