金曜日の朝「マイケルが…」という家内の大きな声で目が覚めた。
KING OF POP、20世紀最高のエンターテイナー、マイケル・ジャクソン逝く。
悲しすぎるニュースで一日が始まった。
歌は世につれ、世は歌につれ…、人々の記憶は音楽とともに生き続ける。
時代の空気を一変させるインパクトを与えたトップ・スター、マイケル・ジャクソン。
彼は文字通りパイオニアだった。
音楽産業に映像化時代を切り拓く一大潮流を作り、PV=Promotion Videoの可能性を最大限に引き出した。
世界中のミュージシャン、音楽関係者に影響を与え、音楽ファンを魅了しただけでなく、アメリカの象徴的存在でもあった。
凄みと艶と切れ味…観客として見ていて、何度も絶句するほど圧倒的に美しいダンス・パフォーマンス。
軽快なビート、メロディーも神々しいまでに美しい。
マイケルのムーン・ウォークに恋焦がれ、同時代を生きた若者なら誰もが真似をした記憶があるだろう。
20世紀世界の音楽史に燦然と輝く星、マイケル・ジャクソン。
地球的規模の大スターとして、成功と富を手に入れる一方、スキャンダルと裁判とトップスターゆえのストレス、整形と肌色の変化に関する飛ばし記事…、どれほど彼を傷つけたのだろう。
心が痛い。凡百の徒に過ぎない私の心が痛いほどの報道だった。
悲しい、悲しすぎる。
栄光、富と名声、汚名と屈辱、彼が手にしたものはいったい何だったのだろう?
そして彼の幸せとは?
いまは心から彼の安らかな眠りを祈りたい。
私が最も愛したスターの一人のために…
心をこめて…
合掌