江戸、東京の名園をご紹介するシリーズも早八回目を迎えました。今回は東京23区の地図を俯瞰で眺めていると、緑地の広大さに驚く白金の森を中心にお届けします。前回ご紹介した池田山公園からも近く、港区白金台五丁目に松岡美術館と自然教育園はあります。
池田山公園は池田家の大名庭園として三田用水を引き込んで作られたという池泉回遊式庭園です。複雑な歴史をたどりますが、当時の雰囲気を残しており、手入れの行き届いた佇まいは今や住民の憩いの場となっています。
皇居東御苑にある二の丸庭園。江戸時代に多く造られた回遊式の大名庭園は単に自然の素材を駆使してつくり上げられた造園藝術ではなく、様々な楽しみを味わい、しかもそこで暮らすという近世日本が生んだ「総合芸術」作品ともいえるでしょう。
江戸・東京の名園を歩くシリーズも五回目。今回は江戸時代の造園手法が明治時代に引き継がれ、岩崎彌太郎によって洗練され完成した名石の庭・清澄庭園をご紹介します。
広さ8,000坪にも及ぶ潮入りの池を中心とした大泉水の眺めは潮の干満によって繊細にその表情を変え、園内に造られた二つの鴨場も往時の面影をいまに伝える国指定特別名勝・特別史跡、浜離宮恩賜庭園。
現存する江戸時代に造られた大名庭園、回遊式泉水庭園・旧芝離宮恩賜庭園の秋・写真散歩をお楽しみください。
武蔵野段丘、南縁の「ハケ」と呼ばれる国分寺崖線を利用した回遊式林泉庭園、殿ヶ谷戸庭園。JR国分寺駅から徒歩数分の距離にあり、和洋折衷の庭園の趣きを楽しめる名園です。
東京都内の名庭園を歩く撮る、写真散歩をシリーズでお届けします。第一回は国指定特別名勝、六義園。この柳沢吉保の和歌趣味を基調とした回遊式築山泉水庭園は江戸時代に造られた大名庭園のなかでも代表的なものです。
梅若という名の起源は隅田川に伝わる「梅若伝説」にあります。能、謡曲、歌舞伎、人形浄瑠璃、海外のオペラとさまざまな作品のモチーフになった梅若伝説をご紹介しましょう。
源頼朝が治承四年(1180)平家との戦いで兵を率いて下総国から武蔵国へと進む途中、ちょうどこのあたりが隅田川の河口付近だったため、船を横に並べさせ、船橋として、兵を渡らせます。全軍が渡る最中、源頼朝は水神の霊気を感じ、水神の森に社殿を造修する…
鐘ヶ淵、向島を歩く 西に隅田川、東に荒川と、東都の二大河川にはさまれた鐘ヶ淵、向島。このあたりは浅草=隅田川の西側からみて対岸に位置したことから向島と総称されます。また歌川広重の浮世絵「名所江戸百景」や江戸名所図会に数多く細かく描かれ、『東…
新宿区内に七福神巡りが設定された「新宿山ノ手七福神」と新宿総鎮守「花園神社」を歩く写真散歩です。新宿山ノ手七福神は歩く距離も約6kmと比較的短く、新宿御苑駅近くから神楽坂まで、大久保通り沿いに設定されています。
「日本人のこころのふるさと」と形容されるわが国現存最古の歌集、萬葉集。万葉歌を味わっているとさまざまな気象現象、さらには季節の風や月の姿、また雄大な山河の様子、植物や花の生命・存在といった自然と人間のこころとの距離が近いことが分かります。
前篇の日本三奇橋・猿橋に引き続き、「青春18きっぷ」を利用する各駅停車の旅、後編をお届けします。今回のテーマは小海線を始発から終点まで乗り、夏の高原の雰囲気を味わうこと、そして長野県小諸市にある懐古園を訪れることです。
「青春18きっぷ」というJRグループが春・夏・冬の年三回発売している使用期間限定のお得な切符を利用した旅の記録をお届けします。今回のテーマは山梨県大月市にある日本三奇橋のひとつ、猿橋周辺を散策することから始めます。